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インプラントが長持ちするのに必要な歯茎とは

歯を抜くと、歯の周囲の骨や歯茎が吸収してなくなってしまうことが知られています。

インプラントをする際に、骨や歯茎が少なくなってしまっているならインプラント治療と合わせて骨や歯茎を回復させることをお勧めしております。


インプラントの周囲の歯茎の炎症

インプラントに必要な歯茎問題を起こしやすい歯茎の状態
インプラントに必要な歯茎 問題を起こしやすい歯茎の状態

近年インプラントが歯周病のように炎症を起こしてしまい、場合によってはインプラントを取らなくてはいけなくなる場合が出てきています。

 

インプラント周囲炎と言っています。

 

インプラントを入れる場合、歯を抜いている場合がほとんどです。歯を抜くと骨や歯茎が吸収して縮んでしまいます。お写真のように、周囲のはより歯茎が下がってしまい周囲の歯茎がなくなってしまっていることが良くあります。

 

硬い歯茎がない状態でインプラントを入れるとインプラント周囲の炎症が起こりやすくなることが世界的に報告されています。

 

歯茎が窪んでしまっていては歯ブラシで磨きにくいですし、動く歯茎は歯ブラシで擦ると痛くなってしまいますのでしっかりと磨くことが困難です。

 

インプラント周囲の歯茎で知られていること

日本歯周病学会2008年ガイドラインで紹介されている内容を抜粋すると、以下のように書かれています。

 

インプラント周囲の生物学的幅径の確保のためには,約 4 mm の角化粘膜幅が必要である.角化粘膜がない場合には,インプラント術前または二次手術の際に遊離 歯肉,もしくは結合組織移植術などで角化粘膜を獲得する必要がある。
          
     (日本歯周病学会2008年ガイドラインより抜粋)

言葉が難しいので、わかりやすくいいますとインプラント周囲の歯茎が頬っぺたの粘膜のように動く皮膚だとインプラント周囲のに炎症が起きやすいので、
角化歯肉という硬い歯茎がインプラントの周りに4ミリ必要だということです。

 

今でも歯茎の重要性はあまり強調されていないのが問題です。

ガイドラインではインプラント の周囲の歯茎が大切だと言われていますが、冒頭のお写真のようにインプラント 周囲の歯茎がないケースをよく拝見します。

 

こう行ったケースでは、インプラント を完成する前に、強度のある歯茎をしっかりと作ることが大切です。

 

詳しくは下記のリンクページをご覧ください。

 

インプラント の周囲に必要な歯茎のページ

 

お問い合わせ

医療法人社団歯健会 神田ふくしま歯科

東京都千代田区神田鍛冶町3−2−6F スターバックス上

JR神田駅北口より徒歩1分 (東京駅の隣の駅です。)

0120−25−1839


~インプラントの歯茎の再生の注意~

 

インプラントの歯茎の再生は保険外診療となります。インプラントの種類などによって料金がかわります。1~3本あたり11万円(税込)の料金となります。

 

また、インプラントのアバットメント(土台)を交換する必要がある場合は、アバットメントの料金がかかる場合があります。カスタムアバットメントと言って、歯茎を圧迫しない形のアバットメントをオーダーで作成するため、7万7千円(税込)かかります。

 

リスクについて

 

外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。

 

歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません